2011年1月25日火曜日

先日、テレビで特集されていた岡崎裕子さん(http://yukookazaki.com)という女性陶芸家に興味を持ちました。
彼女がテーマとしているのは、大まかに言えば「日常生活で使えて、生活を豊かにするもの」ということ。このような信念を持っている、ものづくりをする人がとても好きなのです。(例えば家で洗えない洋服は「衣装」であり、使えない陶器は「置き物」です。それが悪いわけではないけれど、僕は日常生活に寄り添って、自分と共に成長してくれるものと生活したいと思っていて。)
感心したことのひとつは、若い人にはあまりなじみのない陶芸を、若い人たちにも知ってもらおうと活動をしていること。「茶ガール」なんて言葉を初めて聞きましたが(山ガール的なものか)、メディアが作り上げたブームでも、それがきっかけで知ってもらえるということは、悪いことばかりではないのかもしれません。大切なのは情報を得た本人が、溢れた情報の中から本当のことを得る力を身に付けることですから。ちゃんとした形で「きっかけ」を与えられる立場の人なのではないかと、個人的には思いました。妙なプライドがあったら出来ませんしね。
本物を作る人がちゃんと評価される。そんな流れがいろんなことに拡がっていけば良いですよね。


嗜好品と呼ばれるものに対しては、今の生活で賄える範囲の一番良いものを手に入れようと思います。嗜好品なのだから。そこのレベルを落としていたら、心まで貧しくなってしまうでしょ。
お金持ちになれたならもっと良いものにすればよい。自分が今、無理なく手に入れられる最高なものと生活していれば、生活は豊かにすることが出来るのではないでしょうか。

阿久津和也