休みの前日に「よふかし」を満喫してやろうと思った。
仕事から一度帰宅して、軽くご飯を食べて。
本を2冊持って、コンビニでショートピースを一箱買って。
最近、近所に出来た24時間営業のバーガーキング。370円。
コーヒー無料券を出したら、平日しかだめよ。と言われる。
仕方なしにコーヒーとハンバーガーをひとつ。
隔離された強制収容室みたいな喫煙室には、クリエィティブ男子の二人組と携帯ゲームをする50代くらいの男性。窓際の隅っこに座った。
ルソーの「孤独な散歩者の夢想」項「第3の散歩」、貝塚爽平の「東京の自然史」項「下町低地の土地と災害」。を読破。
落ち着かない音楽に明るすぎる照明、麦茶みたいなコーヒー。
いつもとは真逆のシチュエーションに身を置いてみた。
たまには良いのではないかと思ってしまった。僕は都会人だな。
なんだか少し賢くなった気がした。
商店街を抜けたら忘れてしまったけど。
阿久津和也