久々に何も無い休みが二日間続いた。
水曜日の朝、夜勤明けの帰り道。天気が良くて、暖かくて、春が来たのだと。良くわからないけれど、妙にぐっときて泣きそうになった。無性にキャッチボールがしたくなった。
近所に住んでる人、近々「◯◯!キャッチボールしようぜ!」って誘うから、応えて欲しい。
近所に住んでる人、近々「◯◯!キャッチボールしようぜ!」って誘うから、応えて欲しい。
何を思い立ったか、I'sが読みたくなってブックオフに行く。
大人になったから大人買いをしてやろうと。
I'sは僕が小学生の頃に少年ジャンプで連載していた。あの頃はなんだか恥ずかしくて読めなかった漫画。兄が買ってくるジャンプをこっそり読んで、だけどI'sのページはパラパラっと.恥ずかしくなって。思えばあの頃から、自意識との戦いだったんだ。
けれども大人になった僕は、I'sを堂々と読む事が出来る、店員さんに「I'sの◯巻ってないですか?」って臆する事無く聞く事が出来る。
105円コーナーに向かう。I'sは全15巻。全巻まとめて買っても1575円だ。
まず装丁が良い。伊織ちゃんは普遍的な可愛さ。そして嫌みが無い。あの頃の青少年達は、こんな甘酸っぱい青春をこの漫画に期待させられたのだろう。けれども、現実に伊織ちゃんなんかいなかったのだ。そうやって現実を知っていく。大人になっていく。
けれども問題が発生する。一巻だけが無い。店員さんに聞き、在庫を探してもらうが無い。
流石に巻抜けはモヤモヤを助長させるので買わずに店を出る。
自転車を走らせて、少し離れた店舗へ。
ここでも一巻だけが無い。(おい!一巻だけ買ったやつ出てこい!150円で買うから売ってくれ!) 他の店舗は少し遠いので諦めることに。
結局、105円コーナーでこうの史代とか安野モヨコとかを買ってしまう。このままじゃ駄目だ。キラキラドキドキ感を取り戻さないと行けないのに。
そんな時にthattaモリシから、珈琲屋伝いに電話が来る。(番号だけ知らなかったらしい)
珈琲屋に向かい、その足で下高井戸の鳥たけで軽く飲む。あえて瓶ビールをチョイスする人は、大抵信用出来る。 ニュージーランド帰りのthattaの話やら、どうでもよい話やら。
鳥たけの明るすぎる照明と相まって、良い夜を過ごす事が出来た。
阿久津和也
鳥たけの明るすぎる照明と相まって、良い夜を過ごす事が出来た。
阿久津和也